◆クリスマスの「プレゼピオ」のお知らせ

クリスマスの時期になると、本校の玄関には「プレゼピオ」（馬小屋）が飾られます。 これはイエス・キリストの誕生の場面を表しています。聖書には、「マリアは初めての子を産み、 布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである。」とあります。 この言葉から、イエスは貧しい馬小屋のような所で生まれたとされているのです。 本校のプレゼピオには、赤ちゃんのイエスを見守るマリアとヨセフ、そして羊もいます。 イエスを最初に拝みに来たのは、貧しい羊飼いたちでした。このように、神の子イエスは貧しい人々の友としてこの世に来られたのです。
　この馬小屋をはじめて作ったのは、イタリアの聖人、アシジの聖フランシスコだと言われています。 聖フランシスコは「平和」を大切にした人でした。今、世界は困難な状況にありますが、平和な世界を願いたいと思います。
　また、プレゼピオにはローソクも飾られています。「暗いと不平を言うよりも、ローソクに灯をともそう」 という言葉がありますが、私たちローソクのように、周りを照らす人になりたいものです。 特に身近にいる弱い立場の人、苦しんでいる人を思いやることが、クリスマスをお祝いすることにつながると思います。

大阪星光学院中学校校長　田沢　幸夫