◆クリスマスの「プレゼピオ」

クリスマスの時期になると、本校の玄関には「プレゼピオ」（馬小屋）が飾られます。
これはイエス・キリストの誕生の場面を表しています。
聖書には、「マリアは初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。
宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである。」とあります。
この言葉から、イエスは貧しい馬小屋のような所で生まれたとされているのです。
本校のプレゼピオには、赤ちゃんのイエスを見守るマリアとヨセフ、そして牛と羊もいます。
「天には神に栄光、地には善意の人に平和」という言葉も掲げられています。

この馬小屋をはじめて作ったのは、イタリアの聖人、アシジの聖フランシスコだと言われています。
聖フランシスコは「平和」を大切にした人でした。
2024年のノーベル平和賞は、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が受賞しました。
日本被団協代表委員の田中煕巳（てるみ）さんは、「人類が核兵器で自滅することのないように。
核兵器も戦争もない世界の人間社会を求めて共に頑張りましょう。」と言っています。

プレゼピオにはローソクも飾られています。「暗いと不平を言うよりも、ローソクに灯をともそう」
という言葉がありますが、私たちもローソクのように、周りを照らす人になりたいものです。
「平和」をもたらす人になりたいものです。人の命が大切にされる平和な世界を祈ります。

学校長　田沢　幸夫